猫ちゃんの飼い主さんへ
猫ちゃんの為の優しい診察🐈
猫ちゃんは警戒心が強く、人見知りをする動物です。ですので、動物病院に限らず、慣れない場所に行くことを嫌います。私たちも、猫ちゃんに少しでも良い環境で診察、検査を受けてもらいたいので、なるべく興奮させないような努力はしますが、やはりいつも一緒に住んでいる飼い主さんにはかないません。ストレスをなるべくかけないような診察には、飼い主さんの協力が不可欠です。
😺ケージ😺
機能面で使いやすく、動物病院オススメのケージを紹介します。
①タイプ
上が開く+前が開くタイプのケージがオススメです。一番猫ちゃんに優しいのは自分から出て来てもらうことですが、病院となれば、自分から出てきてくれる猫ちゃんは少ないです。そんな時は、横から引っ張って出すより、上からゆっくり出すと興奮しにくいです。
②素材
プラスチック性の固さがあるケージがオススメです。中が汚れてしまってもプラスチック製なら簡単に掃除ができるという良さもあります。
✰ケージは普段から近くにおいて、中に寝床を置いたり、そこでおやつを与えたりして、お気に入りの場所にしておきましょう。
✰猫の心を落ち着かせるフェロモン製剤があります。すべての猫ちゃんに有効というわけではありませんが、ケージ内にスプレーしてあげるのもいいかもしれません。(※フェリウェイ。当院でも販売しています。)
③洗濯ネット
洗濯ネットに猫ちゃんを入れる方法は、猫ちゃんの動きが制限できるので、病院スタッフにとって安全性が高いです。しかし、破れて脱走すると大変なので、洗濯ネットだけに入れてくるのはやめた方がいいです。
基本はケージ、怒りっぽい子はケージ+洗濯ネットに入れましょう。
😺待合室😺
待合室では他の動物と隣合わせになることもあります。
猫ちゃんによっては他の動物を見ただけで怒りだす猫ちゃんもいるので、待合室では、できるだけ他の動物と接触しないように距離をあけましょう。
その子の匂いが付いてるものをカバーとしてケージの上にかけてあげると安心します。
😺診察😺
ケージを傾けると自分から出てきてくれる猫ちゃんもいますし、上が開くタイプのケージなら上から抱き上げると簡単に出すこともできます。
横しか開かないタイプの場合で、猫ちゃんが興奮していると出すのに苦労することがあります。
猫ちゃんの性格によってはスタッフが出すより、飼い主さんに出してもらった方がスムーズに出せることもあるので、出すのをお願いすることもあります。
①処置中
体重測定や、注射などの処置は基本的にはスタッフが行いますが、飼い主さんにお手伝いをお願いすることもあります。
※お手伝いをお願いするときはこちらから申し出ます。
猫ちゃんが興奮している時に不用意に手を出すと、怪我をしますので注意してください。
②処置中はあまり声をかけない
処置中に大きな声で声をかけると、声に驚いて余計に怒ってしまいます。
声をかけるのであれば、穏やかな声で名前を呼ぶなど、近くに飼い主さんがいることを伝えて、安心させてあげるような、普段通りの声でお願いします。
猫ちゃんの診察には飼い主さんの協力は不可欠です。
病院嫌いの猫でも、これらの工夫で、診察やワクチンがよりストレスをかけずにできるようになるはずです。